『男街イリュージョン』 ②
ヤクザの吉田の背後に突然謎の赤髪の小男とスキンヘッドの大男が。
“なんだてめえ!いつの間に!”
逃げようとする吉田、だがドアが開かない。
襲いかかるスキンヘッド。
リビングへ逃げる吉田、だがふたりは先回りしている。
冷蔵庫から拳銃を取り出す吉田。
“極道なめんじゃねぇ!”
発砲する吉田。銃弾は命中、スキンヘッドと赤髪は倒れる…だがすぐ立ち上がる。
“なんだおめえら、ばけもんか!”
慄く吉田をふたりは四つん這いにして犯し、銃口を口腔にねじ込み発砲する…。

飛び起きる恭一。
“また、夢?”となりで寝ている竜が心配する。
“ああ、犬を殺した…”
“すっごい汗。拭かないと風邪ひいちゃうよ”
“なあ、竜。今日おれ吉田さんと会ったっけ?”
“知らないよ。部屋に来るまでキョウちゃんと会ってないじゃない”
“今日あったことも思い出せないなんて…おれどうにかなっちゃったのかな…”
“心臓が、震えてる。キョウちゃんとはじめて会った時キョウちゃんが言ったセリフだよ”
“なんだよ急に。あの頃は詩人になれるほど若かったってことさ”
“あの日ぼくわんわん泣いてたでしょ。金で買われるみじめさっていうのかな。なんか自分が人でなくなるような気がしちゃって。キョウちゃんが一晩中抱きしめてくれなかったら死んでたかも。肉体を買ってくれる人はたくさんいるけど心を買ってくれたのかキョウちゃんだけだよ”
恭一と竜は互いを求めあった。
竜がいう。
“ぼくはキョウちゃんがいるから強くなれた。だからキョウちゃんの傷はぼくが癒してあげる”
そんなふたりを見下ろす、赤髪とスキンヘッド。

神和興業株式会社。
表向きは会社だが、ヤクザの事務所である。
玄関の前に立つ恭一。中から怒声が。
“この馬鹿野郎!” “おいおいそう熱くなるなよ” “兄弟よ、吉田のタマとったやつはわしらが見つけちゃるけん、堪えたってや” “そんなこといったって兄弟よ”
事務所内では昨日組員の吉田が殺された件で大騒ぎになっていた。
恭一のもとへ一平がやってくる。
恭一、一平にセカンドバッグを渡す。
“これ、きのうの売上です。吉田さんに渡してください”と恭一。
“お前、なんも知らないのか”
“なにをです?”
“吉田のアニキゆうべ誰かにやられちまったんだよ。口にてめぇのチャカ食わされてよ。おまけに体中の骨がばきばきに折られて…ん?どうかしたのか”
“いやべつに”
“お前もよ、なにか聞きつけたらすぐ知らせるんだぞ。俺だけにな”
売上を受け取らずどこかへいく一平。
“吉田さんが、やられた…”呆然とする恭一。
と、そこへ組長の若い愛人が帰ってくる。

“なんだてめえ!いつの間に!”
逃げようとする吉田、だがドアが開かない。
襲いかかるスキンヘッド。
リビングへ逃げる吉田、だがふたりは先回りしている。
冷蔵庫から拳銃を取り出す吉田。
“極道なめんじゃねぇ!”
発砲する吉田。銃弾は命中、スキンヘッドと赤髪は倒れる…だがすぐ立ち上がる。
“なんだおめえら、ばけもんか!”
慄く吉田をふたりは四つん這いにして犯し、銃口を口腔にねじ込み発砲する…。

飛び起きる恭一。
“また、夢?”となりで寝ている竜が心配する。
“ああ、犬を殺した…”
“すっごい汗。拭かないと風邪ひいちゃうよ”
“なあ、竜。今日おれ吉田さんと会ったっけ?”
“知らないよ。部屋に来るまでキョウちゃんと会ってないじゃない”
“今日あったことも思い出せないなんて…おれどうにかなっちゃったのかな…”
“心臓が、震えてる。キョウちゃんとはじめて会った時キョウちゃんが言ったセリフだよ”
“なんだよ急に。あの頃は詩人になれるほど若かったってことさ”
“あの日ぼくわんわん泣いてたでしょ。金で買われるみじめさっていうのかな。なんか自分が人でなくなるような気がしちゃって。キョウちゃんが一晩中抱きしめてくれなかったら死んでたかも。肉体を買ってくれる人はたくさんいるけど心を買ってくれたのかキョウちゃんだけだよ”
恭一と竜は互いを求めあった。
竜がいう。
“ぼくはキョウちゃんがいるから強くなれた。だからキョウちゃんの傷はぼくが癒してあげる”
そんなふたりを見下ろす、赤髪とスキンヘッド。

神和興業株式会社。
表向きは会社だが、ヤクザの事務所である。
玄関の前に立つ恭一。中から怒声が。
“この馬鹿野郎!” “おいおいそう熱くなるなよ” “兄弟よ、吉田のタマとったやつはわしらが見つけちゃるけん、堪えたってや” “そんなこといったって兄弟よ”
事務所内では昨日組員の吉田が殺された件で大騒ぎになっていた。
恭一のもとへ一平がやってくる。
恭一、一平にセカンドバッグを渡す。
“これ、きのうの売上です。吉田さんに渡してください”と恭一。
“お前、なんも知らないのか”
“なにをです?”
“吉田のアニキゆうべ誰かにやられちまったんだよ。口にてめぇのチャカ食わされてよ。おまけに体中の骨がばきばきに折られて…ん?どうかしたのか”
“いやべつに”
“お前もよ、なにか聞きつけたらすぐ知らせるんだぞ。俺だけにな”
売上を受け取らずどこかへいく一平。
“吉田さんが、やられた…”呆然とする恭一。
と、そこへ組長の若い愛人が帰ってくる。
